日がかなり短くなってきました。
私は住んでいる町は経度が約35.686°、緯度が約138.487°にあり、明日の日の出は6時43分、日の入りは16時33分となっています。
つまり、午後4時半を過ぎる頃にはお日様がいません。
冬至迄2週間強の師走。
日照時間が短いので、寒さが堪えて更に年の瀬を感じます。
今日は冬至についてお話してみようと思います。
冬至とは
冬至(とうじ、英: winter solstice)は、二十四節気のひとつです。
暦法上は冬至で1年間の干支が切り替わるのですが、そのことはあまりピンときませんね。
冬至というと「北半球ではこの日が一年で最も日の出から日没までの時間が短い」ことが広く周知されています。
実際、天文学においては太陽の視黄経が270度となる瞬間を「冬至」と定義しています。
そして、冬至の瞬間を含む日を冬至日(とうじび)と呼んでいます。
冬至は一年で最も日の出から日没までの時間が短いこと以外に、一年間で太陽の位置が最も低くなる日ですね。
車を運転していますと、日差しが視野に直接入ってきやすいので、困ることがあります。
一年間で日中が最も短くなり、冬至を境に太陽が生まれ変わり、陽気が増え始めるとされているそうです。
中国や日本では、冬至を「一陽来復(いちようらいふく)」と呼びます。
冬至を境に太陽の力が甦って陽の気になることから、悪い事が続いた後ようやく好運に向かうという意味なんですね。
冬至を境に運が向いてくると考えたようです。
冬至のしきたり
私たちが身近に行っている冬至に関するしきたりを少し上げてみます。
冬至風呂 柚子湯
この日は冬至風呂と称して「柚子湯」に入ります。
流行し始めたのは江戸の銭湯かららしいのですが、柚子を浮かべると暖まることや良い香りがすることでリラックス効果があることを知っていたのですね。
実際、ゆず湯には血行を促進して体を芯から温める効果があるため、風邪の予防につながると言われています。
また、ビタミンCが豊富なので、肌荒れにも効果があるのを知っている方も多いと思います。
冬の肌はカサカサしやすいので、潤いが戻るのは嬉しいことです。
そんなわけで、「冬至にゆず湯に入ると風邪をひかずに冬を越せる」と言われるようになり、広まりました。
柚子湯にするにはどうしたら良いのでしょうか。
最も簡単なのは、ゆずを丸ごと湯船に入れる方法です。
ゆずの香りを高めるために、楊枝や櫛で数カ所穴をあけたり、皮を数カ所削いだり、浅く切り込みを入れるなどをしてからお風呂に入れると、柚子のエキスがじわじわ出て良さそうです。
ただ、薬効を考えますと柚子を輪切りやカットなどして袋に入れて湯船に浮かべる方が良いのだそうです。
私はストッキングを切って、カットした柚子を入れ、切り口を結ぶということをよくやっています。
網目が細かくて果肉が外に出にくいですし、かといってお湯に浸すことができるので重宝します。
昨今は柚子湯の入浴剤も出ていますから利用してみるのも良いかと思います。
冬至粥
冬至の日の朝に小豆粥をいただきます。
古くから小豆の鮮やかな赤色には邪気を払う力があると言われています。
冬至の日に小豆の入ったお粥を食べることで、邪気を払い、翌日から良い運を呼び込むという言い伝えがあるのですね。
作り方は簡単です。
材料(4人分)
あずき / 1/4カップ
お米 / 1合
水 / 適量
塩 / 小さじ1/2
白ごま / 適量
レシピを考えた人のコメント
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冬至とカボチャ
冬至にはカボチャの煮物を食べる風習がありますね。
冬至で一番有名な食べ物はカボチャといって過言がないでしょう。
冬至にカボチャを食べると中風にならず、あるいは長生きするとも、栄養をとるためともいうのですが、どのような栄養があるのかを見てみましょう。
カボチャの栄養
私は栄養士ではないので専門的なことを述べるのは控えますが、ウィキペディアの内容を抜粋してご紹介します。
炭水化物が多く、エネルギーは可食部100グラム (g) あたり西洋カボチャが91 kcal、日本カボチャで49 kcalで、野菜の中でもカロリーは高めである。カボチャのエネルギー源は糖質で、葉物野菜の数倍にもなり、特にセイヨウカボチャは、果物に匹敵するほどの糖質を含んでいる。このため、カボチャは緑黄色野菜であると共に、穀類や芋類の仲間に分類されることもある。
β-カロテンをはじめ、抗酸化作用のあるビタミンC・ビタミンEが突出して多く含まれており、ビタミンB群、カリウム、食物繊維もバランス良く含まれている。β-カロテンは、カロテノイドとよばれるカボチャの黄色い色素成分のひとつで、体内で吸収されるとビタミンAに変換される。ビタミンA・C・Eは、俗に「ビタミンエース」(ビタミンACE)とよばれ、抗酸化作用によって活性酸素を取り除き、免疫機能を高める効果があると言われている。ビタミンCは、俗に「美容ビタミン」とも呼ばれ、皮膚や粘膜を健康に保ち、皮膚のしわやシミを防ぐ効果があり、風邪の予防にもよいといわれる。ビタミンEは、俗に「若返りのビタミン」ともいわれ、毛細血管の血流を促し、老化を防ぐ働きがあるといわれている。ミネラルではカリウムが豊富で、ナトリウムを体外へと排出する働きにより血圧を下げる作用がある。また食物繊維もかなり多く含まれるほうで、食後の糖質の吸収速度を遅くして、急激な血糖値の抑制する作用があり、血液中のコレステロールや中性脂肪を下げる働きもする。
栄養価の高さでは野菜の中でもトップクラスで、日本では昔から「冬至にカボチャを食べると風邪をひかない」といわれるほど群を抜いている。カボチャ100gで、ビタミンA・C・Eの1日必要摂取量の約半分を摂ることができ、β-カロテンが多いニンジンと比べても、一度に量をとりやすいため、栄養の供給源としては理想的な野菜とも言える。また食材としても、野菜としては1回あたりの摂取量を多く摂ることが可能という特徴がある。葉物野菜類のビタミンCは、長期保存によって減少してしまうが。カボチャの場合あまり減少しない。カボチャのβ-カロテンやビタミンEは熱に強く、油と合わせて調理すると、より吸収率が高まる。
なかなかの野菜です。
昔から中風(現在では脳血管障害(脳卒中)の後遺症である半身不随、片麻痺、言語障害、手足の痺れや麻痺などを指す言葉)にならず長生きすると言われるのも、生活習慣病の予防ができる栄養素を沢山含んでいるのを経験的に知っていたからと言えそうです。
カボチャのレシピ
2つほど選んでみました。
一つ目は子供が喜びそうなカボチャスイーツで、「カボチャのいとこ煮」です。
カボチャはゆっくり煮るので、「おいおい煮る」が「甥甥煮る」とゴロ合わせ。
甥と甥でいとこということらしいです。
子供が喜ぶ!市販のあんこでカボチャのいとこ煮♪
by acchan66
材料(2人分)
カボチャ / 250g
○水 / 100~120g
○砂糖 / 大さじ1/2
○塩 / ひとつまみ
粒あん(市販) / 50~60g
醤油 / 小さじ1/2~1
レシピを考えた人のコメント
粒あんを使って手軽に作れるカボチャの煮物♪
塩と醤油で甘さを引き締めました(^_^)
2つ目はおかずになる一品。
先ほど栄養のところで「カボチャのβ-カロテンやビタミンEは熱に強く、油と合わせて調理すると、より吸収率が高まる」と紹介しましたが、油と合わせたレシピが出ていましたのでご案内します。
ご飯がすすむ☆挽き肉とかぼちゃの甘辛炒め
by うーころちゃん
材料(4人分)
合挽き肉 / 150g
かぼちゃ / 1/2個
ピーマン / 2個
☆しょうゆ / 大3
☆砂糖 / 大3
☆酒 / 大4
レシピを考えた人のコメント
甘辛の挽き肉とかぼちゃでご飯がすすみます。
寒くなりますと風邪をひきやすくなり、特に高齢者は気温の変化に付いて行けず血管が収縮して脳梗塞などを起こしやすくなります。
カボチャは保存食。
スーパーで年中買うことができます。
冬至と言わず、食する習慣をつけると良いですね。
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