もうすぐ「敬老の日」。
改まって「敬老」なんて、よそよそしくてなんか嫌という方もいるかもしれません。
また、少子高齢化社会で、あっちもこっちも高齢者だらけで「祝われる人しかいない」なんていう現象も起こっています。
敬老の日って意味のあることなのか、疑問に思われる方もいるのではと思いますが、まずはその歴史や意義を知って、身近に感じてほしいと思います。
敬老の日とは? 歴史と意義について
敬老の日の起源やその歴史的背景、 祝日の意義や目的についてをお話します。
敬老の日は、毎年9月の第3月曜日に祝われ、日本全国でお年寄りを敬い、感謝の気持ちを表す日です。
この祝日は、1947年に兵庫県多可郡野間谷村(現・多可町)で始まった「としよりの日」が起源とされています。
1950年代に全国に広がり、1966年に国民の祝日として正式に「敬老の日」と制定されました。
敬老の日の意義は、長年社会に貢献してきた高齢者に感謝を捧げ、健康と長寿を祈ることにあります。
ともすれば高齢者は「姥捨て山」のお話のように、生産性がなく世の中で荷物になるだけの老人と捉えられがちでした。
しかし、人生を長く生きた高齢者を敬うことは大切なことです。
年長者を敬うという文化は、日本の文化の一部です。
会社であれ、スポーツの世界であれ、年長者には一目置くのがこれまでの日本の文化のベースになっていましたから。
家族や地域社会がこの日を通じて、世代を超えたつながりを強化することを目指して設定されました。
このように、敬老の日は単なる祝日ではなく、感謝の心を再確認する大切な機会となっています。
敬老の意味とは? 感謝の心を再確認
「敬老」の具体的な意味やその文化的背景を見てみましょう。
「敬老」とは、年長者を尊敬し、その貢献や経験に感謝することを意味します。
この言葉には、単に年齢が高い人を敬うという意味だけでなく、その人生経験や知恵、長い年月を生き抜いてきた努力への感謝が込められているのです。
日本では昔から、長寿は祝福されるべきものであり、年長者が大切にされてきました。
家庭内でも、祖父母や両親など目上の人を敬うことが教育の一環として教えられ、地域社会でも年長者は知恵を共有し、若い世代を導く存在とされてきたのです。
敬老の日は、こうした日本の伝統的な価値観を再確認し、現代社会においても尊敬と感謝の心を忘れずに持ち続けることを促す日でもあります。
年長者が持つ知識や経験を学ぶ機会でもあり、若い世代とのつながりを深める大切な一日です。
敬老は何歳から?誰に感謝を伝えるべきか
敬老の日に「敬老」とされる年齢に明確な基準はありません。
一般的には65歳以上の高齢者を対象とすることが多いと思います。
日本では、65歳以上が「高齢者」とされることが多いからです。
これは国連の定義や日本の福祉制度においても基準として採用されている年齢です。
しかし、年齢だけが敬老の基準ではありません。
家族や地域の中で長い経験を積んだ人々への感謝の心を伝える日とも言えるからです。
例えば、祖父母がまだ60代であっても、その人たちが家族に与えてくれた愛情や支えに感謝することは大切なことです。
最近では高齢者の年齢が上がり、元気で働き続ける60代や70代の人も多くなってきています。
かくいう私も71歳。
まだまだ現役という気持ちと、少しは体に注意をして過ごさなければという、2つの気持ちがあります。
敬老の日を「感謝の心を伝える日」と広く捉え、身近な年長者すべてに感謝の言葉を贈ることが、現代の敬老の日のあるべき姿と思います。
敬老の日のプレゼント選び 喜ばれるアイデア5選
どのようなプレゼントでもそうですが、敬老の日に贈るプレゼントも、相手の好みやライフスタイルに合わせたものを選ぶことが大切ですね。
ここでは、喜ばれるアイデアを5つご紹介してみます。
花や観葉植物
花束や鉢植えの植物は、自然の美しさを楽しむことができる贈り物として人気です。
特に長寿や幸福を象徴する菊や蘭がよく選ばれます。
育てやすい観葉植物も、長く楽しんでもらえる点で好評ですね。
この観葉植物は土ではなくゼオライト。
鉢が透明で穴も開いておらず、水の分量がすぐわかるため手入れが簡単です。
健康グッズ
健康を気遣うプレゼントも喜ばれます。
例えば、マッサージ機や健康サプリメント、血圧計などが人気です。
相手の体調に合わせたアイテムを選ぶと、思いやりが伝わりますね。
特にサプリメントは相手によっては禁忌のものもあります。
持病がある方などは前もってそれとなく状態をお聞きするか、普段飲んでいるものを買って贈るのも一手です。
食べ物や飲み物
高級和菓子やお茶、地元の特産品などは、贈りやすく、受け取る側も楽しめるギフトです。
また、健康志向の高齢者には、糖質オフや塩分控えめの食品も喜ばれます。
アルバムや写真
家族写真や思い出の写真を集めたアルバムは、感動を呼ぶ贈り物の一つですね。
最近では、デジタルフォトフレームを使って写真をスライドショーで見せることも人気があるようです。
旅行や食事の招待
物ではなく、思い出を贈るというアイデアも素敵と思います。
温泉旅行やレストランでの食事など、特別な時間を一緒に過ごすことは、何よりも心に残るプレゼントになりますから。
私の場合も娘たちが菓子を用意して、お茶会に呼んでくれることが多いです。
先日も、私の誕生日に招待してくれ、一緒にお茶を飲み会話を楽しんで、楽しいひと時を過ごしました。
孫たちも交え、最後にみんなで記念撮影。
レストランではなく、娘の自宅への招待でした。
心のこもったプレゼントです。
プレゼントは相手のことを考え、心を込めて選ぶことが何よりも重要です。
物だけでなく、一緒に過ごす時間や思い出作りも大切にすると良いと感じています。
私も時々孫から絵やレターをもらいますが、ほっこり嬉しくなります。
手書きのプレゼントも良いですね。良い思い出になります。
敬老の日の新しい楽しみ方 世代を超えた交流
敬老の日は、単にプレゼントを贈るだけの日ではなく、世代を超えた交流を深める機会としても活用できます。
最近では、家族全員で楽しむ新しい形の敬老の日の過ごし方が注目されているようです。
家族イベントの開催
例えば、家族が集まって手作りの食事会を開いたり、昔の思い出を語り合う時間を設けたりします。
前の項目で話した「お茶会」なども、家族イベントの一つです。
また、子どもたちが高齢者に向けて手紙を書いたり、絵を描いて贈ったりすることで、心のこもった交流が生まれます。
核家族化が進んでいますが、たまに会って共に時間を過ごすだけでも「家族としての絆」が生まれ、子どもたちへも良い影響があると思います。
趣味を共有する時間
おじいちゃんやおばあちゃんが好きな活動に一緒に参加することで、新たな楽しみ方を発見できることもあります。
例えば、園芸や手芸、昔ながらの遊びを一緒に楽しむことで、世代を超えた繋がりが生まれますね
オンラインでの交流
さらに、近年はオンラインでの交流も増えています。
離れて暮らす家族がビデオ通話を通じて、顔を見ながら会話を楽しむこともできます。
デジタルデバイスに不慣れな高齢者でも、簡単に使えるツールを用意すれば、距離を超えた絆を深めることも可能です。
こちらはスイッチを押すだけで、登録したスマホに直接つながり、ビデオ通話ができるデバイスです。
このように、敬老の日を単なる「感謝を示す日」から、「一緒に過ごす日・会話を楽しむ日」へと進化させることで、家族全員が楽しめる特別な日になるのではと思います。
たとえ今は若くても、いずれは老いていきます。
日頃から高齢者と自然な交流を続けることで、生き方を学んだり、知恵を教わったりしながら、感謝の心を忘れないこと。
それが、下の世代にも伝わり、やがて自分が高齢者になったときにも、若い家族たちとの自然な交流が生きる支えになることもあるのではないかと感じています。
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