11月22日は小雪（しょうせつ） そして、いい夫婦の日

11月22日と言いますと、暦の上では24節気の一つで「小雪」。

そして「いい夫婦の日」です。

小雪（しょうせつ）とは

小雪とは、ちらほらとわずかながら雪が降り始めるという意味です。

寒くなってきて霙(みぞれ)交じりの雨が降り始めます。

地球温暖化の影響もあってか、寒い地域を除いてはあまりピンとこないかもしれません。

閏年のあるグレゴリオ暦では2021年の小雪は1月22日。

現在の学術的な定気法では太陽黄経が240度のときを言いますが、その場合も2021年は11月22日です。

年によって違うとはいえ、定気法上は2052年に初めて11月21日になりますから、私が生きているうちはずっと22日かと思います(笑)

一年を24に分割してそれぞれに呼称を付けた中国の文化、その流れをくむ日本の文化。

小雪という呼称には、東洋人の自然に対する感性があふれていると思います。

立冬ー小雪ー大雪ー冬至

冬への準備をせかされるようですね。

同じ11月22日でも、「いい夫婦の日」の方が現代人にとっては身近だと思います。

寒さを吹き飛ばす温かな「いい夫婦の日」。

ほっこりします。

歴史はそんなに古くなく、1988年に財団法人余暇開発センター（現日本生産性本部）によって提唱されて始まりました。

2000年より、毎年広く一般からの投票を基に、理想の夫婦・カップルにふさわしい「いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー」を選出していることで、認知度が一気に広まったと言えます。

本年の「いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー 2021」は、俳優の渡辺徹さん、女優・タレントの榊原郁恵さんご夫婦と、企業部門としてAIG損害保険（株）代表取締役社長兼 CEOのケネス・ライリーさん、デビーさんご夫婦に決定したニュースが出ましたね。

渡辺徹さん、榊原郁恵さんご夫婦は結婚35年目。

いい夫婦の日パートナーシップ2021を受賞した渡辺徹・榊原郁恵夫妻　出典スポニチ

「結婚記念日や誕生日など夫婦の記念日を大切にし、プレゼントやメッセージで仲を深めるとともに、思ったことは何でも話し合い寄り添い合う気遣いで、芸能界でも評判のおしどり夫婦」として選出されました。

ケネスさん、デビーさんご夫婦は、結婚18年目。

「企業経営者と弁護士という重要な立場にある夫婦だからこそ二人の時間を大切にし、全ての責任と役割を共有し、夫婦のコミュニケーションを深くする理解と努力を怠らず、尊敬と愛情に満ちた夫婦」として選出されました。

日本では古くから「幼にしては父兄に従い、嫁しては夫に従い、老いては子に従え」という儒教的な考えがあり、男女は平等ではありませんでした。

良い夫婦とは、夫に尽くす従順な妻の評価でもありました。

私事になりますが、私が結婚したのは1980年で、大学の同級生同士でした。

学友が私の結婚への賛辞として「○○に尽くせよ」と言いましたが、夫の答えは「尽くす必要なんかないよ。好きなようにあんたらしくいてくれればいい」でした。

夫婦が従属関係ではなくパートナーとして成立する夜明けのような時代。

結婚後41年になりましたが、未だにパートナー。

何とかまだ続いています。

喧嘩がないわけではなく衝突も有りますが、互いに好きなように生きていますし、同じ比重で相手を思いやって生き、相手を認めている事が、長続きの秘訣かもしれません。

お互いに大事だと思うパートナーシップを広めた「いい夫婦の日」。

ささやかな贈り物で笑い合うのも良いですね。