2021年の11月7日は立冬です。
そろそろ冬の準備をする頃ですね。
日本は縦に長いので、北海道と沖縄では随分気候が違いますが、それでも10月までとは暖かさの違いはあると思います。
今日は立冬についてお話したいと思います。
立冬とは
冬が立つと書いて立冬と言い、「りっとう」と読みます。
立冬とは二十四節気のうちのひとつで、これからは冬の気配を感じ始めるという節目の日です。
今年は比較的暖かいので、あまりピンと来ないかもしれませんが、雨が降ると一気に寒くなって、暖房を出したという経験がありませんか?
ちなみに二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1太陽年を日数または太陽の黄道上の位置によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付けて呼ぶものです。
月名「亥月」は陰暦表示ですから、陰暦の12月です。新暦では11月となります。
月名 | 子月 | 丑月 | 寅月 | 卯月 | 辰月 | 巳月 | 午月 | 未月 | 申月 | 酉月 | 戌月 | 亥月 |
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節気 | 大雪 | 小寒 | 立春 | 啓蟄 | 清明 | 立夏 | 芒種 | 小暑 | 立秋 | 白露 | 寒露 | 立冬 |
中気 | 冬至 | 大寒 | 雨水 | 春分 | 穀雨 | 小満 | 夏至 | 大暑 | 処暑 | 秋分 | 霜降 | 小雪 |
上表のように、立春や立夏、立秋も二十四節気のひとつで、各季節の訪れを表す言葉として使われています。
ですから、立冬の意味としては冬の訪れです。
現代においては気象衛星の情報に押されていますが、昔は気候の移り変わりを表しているとして重宝されていました。
今でも、日本の文化の中にはしっかり根付いていおり、立春、立秋はお彼岸と重なったり、夏至や冬至で日の長さを感じたりします。
俳句の中で詠まれる季節など、日本文学にも未だに生きていると思います。
立冬からが美味しい冬の食べ物
冬至と言いますと、すぐにカボチャを思い浮かべますが、立冬はどうでしょう。
特にこれをという食べ物はありませんから、冬場に旬を迎える食材を取るといいですね。
旬の食べ物は栄養価や旨味が高まることが知られており、地産地消の食材を積極的に取り入れることをお勧めします。
例えば、ほうれん草の旬は11月頃から始まります。
スーパーに行けば1年中購入できるほうれん草ですが、立冬の頃からが旬である野菜です。
ほうれん草は寒気に触れることで甘みが増します。
更に寒くなりますと、「寒締めちぢみほうれん草」と言って、寒い地方でわざわざ霜に当てたものが出回りますが、本当に甘味が増して濃厚な味となり、冬のほうれん草の王様と言っていいくらいです。
山梨県も雪こそ多くはありませんが八ヶ岳、南アルプス、富士山があり、冬場は大変寒さが厳しい土地柄です。
スーパーで寒締めちぢみほうれん草が出回る頃には、冬を感じます。
また、白菜、春菊、セリなどもこの頃から出回ります。
鍋料理やすき焼きなどにも活躍する3種ですが、寒さに触れることで葉が密集して味が濃くなります。
大根も美味しい季節になります。
冬は一般的に野菜は採りづらいので、昔の日本人は漬物などにして野菜を取ったのでしょうね。
桶いっぱいに白菜や大根を漬けて冬中食べたのですが、塩分を摂りすぎることにもなるので、昨今はあまり歓迎されないかもしれません。
ただね、このような田舎漬のたくあんを見てしまいますと、懐かしすぎてそそられます。
天日干しで、甘くなくて、半年も熟成ですから、子供の頃食べた味なんだろうと思います。
立冬の頃は新そばの季節です。
夏に種を蒔いたそばは、11月に収穫されます。
今日(11月1日)は夫が蕎麦刈りの手伝いに行ってきました。
一面のそば畑で、そばを刈って干すまでの作業をお手伝い。
干して乾いて挽いたら、今年も少し分け前をもらうのだそうな。お疲れ様。
頂いたら、手打ちそばを打って食べたいと思います。
立冬の時期に収穫される新そばは、香りや風味が強いのが特徴で、美味しいですから。
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