9月も半ばになり、11月の七五三を控えているご家庭もあるかと思います。
七五三についての由来や初穂料、千歳飴のことや着物については、このブログにも過去に記事を掲載していますが(こちら)、ここでは視点を変え、お参りに最適な神社の選び方や注意点を書いてみようと思います。
七五三は、子供の健やかな成長を願い、神社でお参りをする日本の伝統行事です。
3歳、5歳、7歳という節目を迎えた子供たちが、晴れやかな衣装をまとい、家族と共に神社を訪れる姿は、毎年この時期の風物詩となっています。
でも、初めて七五三を迎える親御さんにとっては、どの神社でお参りをすべきか迷うことも多いでしょう。
神社選びは、七五三を成功させるための重要なポイントです。
地域の神社にするのか、それとも有名な神社を選ぶのか、さらにはお参りの際に必要な準備や作法もある程度は考慮に入れなければなりません。
初めての七五三に挑む方に向けて、神社選びのコツや、七五三のお参りを成功させるためには何に気を付けると良いのかなどをお話しますね。
七五三のお参りの基本情報
七五三とは、子供の成長を神様に感謝し、これからの健康を祈願する日本の伝統的な行事です。
3歳の男の子・女の子、5歳の男の子、7歳の女の子が対象となり、それぞれの年齢に特有の成長の節目を祝います。
七五三の由来は、平安時代の貴族や武士の間で行われていた儀式が起源とされています。
特に、3歳の「髪置き」、5歳の「袴着」、7歳の「帯解き」と呼ばれる風習が、今日の七五三に発展したと考えられています。
一般的には、11月15日が七五三の日とされていますが、現代では都合に合わせて前後の週末や祝日にお参りをする家庭も多くなっています。
神社でのお参りは、子供たちが神様に守られ、無事に成長することを祈る大切な儀式です。
神社で祈祷を受けることで、家族全員で子供の成長を見守り、これからの健康と幸福を祈ることができます。
七五三のお参りでは、神社によって祈祷の予約が必要な場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
また、お参りの際には、子供たちの晴れ着を用意することも一般的です。
衣装のレンタルサービスを提供している神社も多く、初めての七五三を迎える家族にも便利な選択肢が増えています。
神社選びで押さえておくべきポイントは?
七五三のお参りを成功させるためには、神社選びが重要なポイントとなります。
子供にとっても家族にとっても特別な日となる七五三ですから、快適で安心してお参りできる神社を選びたいものです。
では、神社を選ぶ際にどのような点に注目すべきか、いくつかの要素を挙げてみましょう。
まず考慮すべきは アクセスの良さ です。
子供たちは慣れない着物や洋装を着るため、移動中に疲れてしまうことも少なくありません。
特に3歳児は言って聞かせても機嫌を損ねることも多く、いざ祈祷の時には大泣きなどということも普通にあるのです。
そのため、なるべく移動距離が短く、アクセスが良い神社を選ぶことが大切です。
公共交通機関で行けるか、駐車場が十分にあるかなども確認しておくと良いですね。
次に、設備の充実度 を確認することも重要です。
例えば、授乳室やオムツ替えスペースがあるか、着替えができる場所が用意されているかなど、小さな子供連れでも安心して過ごせる設備がある神社は、七五三をスムーズに進める上で非常に役立ちます。
また、祈祷後に写真撮影ができる場所が整備されている神社もありますので、記念写真を撮りたい場合は事前に確認しておきましょう。
混雑具合 も大事なポイントです。
特に有名な神社では、七五三の時期に多くの参拝者が集まるため、混雑することが予想されます。
混雑を避けたい場合は、地元の小規模な神社を選ぶのも一つの手です。
逆に、由緒ある神社や有名な場所でお参りしたい場合は、平日や早朝の時間帯を選ぶなど、混雑を避ける工夫をするとよいと思います。
最後に、神社の歴史や由緒 も選び方の基準となります。
子供たちの成長を願う大切な行事だからこそ、縁起の良い神社や、家族にとって馴染みのある場所を選ぶのも意味深いものです。
地域ごとの信仰や風習に従い、その土地の神様(氏神様)に感謝の気持ちを伝えるという選び方もおすすめです。
初めての七五三におすすめの神社
初めての七五三を迎えるなら、安心して参拝できる神社を選びたいものです。
地域ごとに特色があり、設備やサービスが充実した神社が多くありますが、ここでは人気の神社をご紹介します。
関東地方で人気のある神社
関東地方で人気のある神社といえば、東京の明治神宮です。
広大な敷地と静かな環境が魅力で、七五三の時期には多くの家族が訪れます。
明治神宮は、七五三のお祝いに特化したサービスが充実しており、祈祷後にはプロの写真家による記念撮影が可能です。
また、晴れ着のレンタルや着付けのサービスもあるため、準備に時間をかけたくない方にも最適です。
関西地方で人気のある神社
京都の八坂神社 が有名です。
歴史と格式がある神社で、観光地としても人気ですが、七五三のお参りでも多くの家族に支持されています。
特に、京都らしい風情ある雰囲気の中でお参りをしたい方にぴったりです。
近くには写真撮影に適した美しい庭園もあり、記念撮影にも最適なスポットが揃っています。
地方都市で人気の神社
また、地方都市でも、家族に親しまれる神社があります。
例えば、福岡の太宰府天満宮では、学問の神様として知られる菅原道真公を祀っており、子供の成長や学業成就を願う七五三のお参りにはぴったりの場所です。
七五三シーズンには、特別な祈祷やお守りが用意されており、家族全員で楽しい一日を過ごすことができます。
さらに、近年では、子供向けの特別なサービスを提供している神社も増えています。
たとえば、着付けやヘアメイク、プロのカメラマンによる撮影がセットになったプランを提供する神社が多くなっており、初めての七五三でもスムーズに進められます。
こうした神社を選べば、初めての七五三でも安心してお参りができると思います。
しかしすでにお話したように、基本はアクセスです。
いくら良い神社でも、長時間の移動では親子で疲れてしまいます。
遠地の神社にしたい場合は時間の猶予を持ち、前泊などの予定で行くことをお勧めします。
神社でのお参りマナーと注意点
七五三のお参りは、神様に感謝と祈りを捧げる厳かな行事です。
初めてのお参りでも恥ずかしくないよう、基本的なマナーや注意点を押さえておきましょう。
参拝の作法
神社でのお参りには、特有の作法が存在します。
参道に入る際は、鳥居をくぐる前に軽くお辞儀をすることが大切です。
参道の中央は神様が通るとされているため、できるだけ端を歩くようにしましょう。
また、手水舎(又は手水所ともいいます。読み方はちょうずやです)手と口を清めるのもお忘れなく。
右手で柄杓を持ち、左手、右手、口の順に清めます。
口をすすぐときは、左手に水を受けて行い、もう一度左手を清めます。
最後に、柄杓の柄を立てて洗い、元の位置に戻します。
お賽銭の入れ方
拝殿に到着したら、賽銭箱にお賽銭を静かに入れ、鈴があれば鳴らします。
その後、二礼二拍手一礼という順序で神様にお祈りをします。
最初に深く2回お辞儀をし、次に手を2回打ってから祈願を心の中で行い、最後にもう一度深くお辞儀をして参拝を終えます。
この基本的な作法をしっかり守ることで、厳かな気持ちで神様に感謝の念を伝えることができます。
服装
服装も重要なポイントです。
七五三では、子供が晴れ着を着ることが一般的ですが、親御さんも相応の服装で参加するのが礼儀です。
母親は訪問着やセミフォーマルなワンピース、父親はスーツが無難です。
特に神社という神聖な場所では、派手すぎず、落ち着いた装いが好まれます。
祈祷の予約
祈祷の予約にも注意が必要です。
七五三の時期は非常に混雑するため、事前に祈祷の予約をしておくと安心です。
予約が必要な神社も多く、特に人気のある神社では、希望する日時に祈祷が受けられるよう早めに計画を立てることをおすすめします。
周囲の参拝者への配慮
周囲の参拝者への配慮も忘れないようにしましょう。
神社内は多くの人が静かに祈りを捧げる場所ですので、大声を出したり、走り回ったりしないよう子供たちにも教えておくことが大切です。
参拝中は家族全員が心を静め、神様に対する敬意を持って過ごしましょう。
七五三を成功させるための準備と当日の流れ
七五三のお参りをスムーズに進め、家族全員が素敵な思い出を作るためには、事前の準備が欠かせません。
ここでは、七五三を成功させるための具体的な準備と当日の流れをお話します。
衣装の準備
最初のステップです。
子供たちの晴れ着を用意する必要がありますが、着物を購入するか、レンタルするかを検討するのが良いでしょう。
レンタルの場合、着付けやヘアメイクがセットになっていることが多く、初めての七五三でも手間がかかりません。
11月ともなりますと、北の地方はかなり寒くなりますし、南といえど天候が不安定なこともあるため、羽織や防寒アイテムも用意しておくと安心です。
こちらは昨年7歳のお祝いをした孫娘。
3人娘を持つ私が長女の祝い着として買い求め、次女、三女、姪、そして今度は三女の娘と着回しました。
ばぁばの私は「モト取った」と満足。
身長に合わせて着物の上げをして、着付けも私がしました。
娘が髪を結って化粧もし、ファーは百均だったそう。
超コスパの七五三です。
着物そのものは重ね着をしていますのでそんなに寒くはないのですが、襟元に暖かい襟巻などをするといいと思います。
レンタルは神社、貸衣装店などのほかに、ネットでも簡単に借りることができます。
自分で着つけるのが難しそうと思ったら、着つけてくれる美容院を予約し、レンタルした着物を持ち込むと良いと思います。
上げや半襟をつけることなど、美容院がやってくれる場合が多いので、予約の時に聞いておくと良いですね。
神社での祈祷の予約
神社での祈祷の予約も事前に行いましょう。
特に人気のある神社では、七五三のシーズンに非常に混雑しますので、早めに予約を済ませておくと、当日がスムーズです。
また、祈祷を希望する時間帯を選ぶ際は、子供たちの体力や機嫌を考慮して、無理のないスケジュールを立てることが重要です。
当日の流れ
神社に着く時間を決め、その前後の予定をスムーズに進められるように計画を立てましょう。
神社に到着したら、まずは手水舎(ちょうずや)で手と口を清め、受付で祈祷の確認を行います。
祈祷が終わった後は、写真撮影をする場合が多いので、神社内でのロケーションやカメラマンの手配も事前に確認しておくと良いでしょう。
写真撮影を終えた後、近くのレストランで家族みんなで食事をするなど、ゆったりとした時間を過ごす計画を立てることもおすすめです。
女の子は「華やかで可愛い着物をそのまま着ていたい」という子が多いと思いますが、窮屈だったり、汚しそうだと思ったら祝い着を脱がせることも良いと思います。
天候の確認
天候は大事です。
七五三は秋に行われるため、当日が雨だった場合の対策も考えておく必要があります。
雨の場合は、雨具や傘の準備を忘れずに。
もし天気が悪くても、予定通りお参りを行うか、別の日に変更するかをあらかじめ考えておくと、急な対応にも落ち着いて対処できます。
おやつや飲み物を持参
最後に、子供たちが元気にお参りを終えられるよう、おやつや飲み物も持参しておくと良いでしょう。
特に小さな子供たちは、長時間の移動や祈祷の待ち時間で疲れてしまうことがあるため、適度に休憩を入れながら進めることが大切です。
以上、初めての七五三での神社の選び方、お参りする際の重要ポイントやおすすめの神社をご紹介しました。
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